『No.0:~超能力~』

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「………おい。 早くいつもみたいに色を出せ!!」 TVカメラがあるスタジオ。 周りには観客がたくさんいる。 観客が瞬きもせずに見ているのは1人の小さな男の子だ。 彼は何もせずにただ俯いている。 その隣で顔を真っ赤にして『超能力』を出すように男の子を怒鳴る父親。 男の子の名は[嶽永 仁](たけなが じん) 生まれながらにして不思議な力を持った超能力者と世間から注目されていた。 しかし彼は嫌気がさしたのだ。 毎日毎日テレビや雑誌の取材ばかり。 周りの子はみんな遊んでいるのに自分は遊ぶことを許されない。 それ以来仁は能力を出すことを止め。 自分から心を閉ざしてしまったのだった。
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