『No.1:~兆候~』

2/6
前へ
/27ページ
次へ
―――――仁 朝の6時になると同時に昨日の夜にセットしておいた目覚まし時計が鳴る。 カーテンからは朝日が差し込めていた。 「ふあわぁ~」 俺は眠たい目を擦りながらベッドから降りる。 歩きながらパジャマを脱いで浴室へ向かう 寝癖を直すためだ。 髪を適当にセットしたら次は朝食。 俺には家族がいないから自分の分だけだ。 「いただきます。」 今日は目玉焼きとトーストだけ。 あまり食べ過ぎると授業中眠ってしまう可能性があるのでいつも少なめだ。 朝食を食べ終わったら制服に着替えてマンションを出る。 「行ってきまーす。」 誰もいないと分かってても「行ってきます」と「ただいま」は必ず言う。 これが俺の朝の過ごし方。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加