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俺は今、弓道場の前にいる。別に入部希望するためにいるんじゃない。
この学園に入学したときから3年間帰宅部で通すと豪語したからな。
颯人から廃人を見るような眼で見られたがな。
ま、そんなわけで俺が弓道場に来た理由は朱雀に用があるからだ。
道場に足を踏み入れる。どうでもいいことだが道場って所に行くと異様に緊張するのは俺だけか?
奥に行くと朱雀が弓を構えていた。真剣な眼差しで的を見ている。
しかし、こうして見るとますます美人だな・・・。
「フッ!」
短く息が吐かれると同時に矢が放たれる。
ドスッ
矢が的の真ん中に命中した。やっぱ流石だな。特別技能枠に選ばれるだけはある。その後も立て続けに矢を放つ。全て真ん中に命中する。
周りの部員が感心の声を上げていた。
最後の一本を放ったところで声をかける。
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