漢と美少女と技能者

いつもの朝☀

―6月、夏の成り初めであり梅雨の季節。
しとしと降る雨は俺の体を冷やしていた。
ｸｿｯ！6月に入ったばかりだからって油断していた。
ちらりと周りを見ると俺以外の登校する生徒は傘を皆持っている。

「ﾃﾚﾋﾞくらい買っといたほうがいいかもな･･･」

そう呟く。俺の家には電化製品が照明器具と冷蔵庫以外置いていない。
親がその手のものが嫌いらしい。まぁ無くても普通に生活する分にはなんら不自由はないから別にいいけどな。

家から近いといっても途中に急な坂がある。通称【ﾒﾁｬﾒﾁｬｷﾂい坂】。
その名の通りﾒﾁｬﾒﾁｬｷﾂい坂なのだ。
そこそこ体を鍛えてる奴でも学園まで登りきったら息を軽く息をきらすくらいだ。どんだけだよって話だ。