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「ていうかタケ、傘もささないでどしたの?天気予報では今週いっぱいは雨って言ってたよ?」
「俺ん家テレビないし」
「そうだったタケん家って驚くぐらい何にも無いんだった💧」
視線を瑛の傘に移す。ピンクの桜柄の傘。
「相変わらず女見たいなものばっか持ってんな」
「女見たいなって私は女です!」
「はいはいはい・・・心がな」
こうも自信をもって言われると何も言えんな。
他愛のない雑談をしてると校門が見えてきた。
「うぇ・・・校門にいるの高本じゃない?」
瑛の声に校門に眼を向けるとそこに登校する生徒たちの荷物をチェックしている体育の高本(たかもと)教諭がいた。相変わらずの筋肉だ。
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