8

29/37

2617人が本棚に入れています
本棚に追加
/365ページ
ちょっとの間、時雨の笑いは止まる事がなかった。 「だって…蓮、相田さんと同じこと言うから…。」 「…相田さんに会ったのか?」 蓮は時雨が相田と会うのが意外だったらしい。 目を丸くして驚いている。 「会ったよ。やっと自分の復讐する相手が出てきたって報告しに行った。」 時雨の声音はいつも通りで明るさはない。 「…相田さん、何て言ってた?」 時雨はベッドから体を起こした。 「さあ、何て言ってたっけ?…聞きに行ってみて。」 そう答えると時雨は、繋いでいた手をほどき、ベッドから降りると「コーヒーいれるね」と寝室から出ていってしまった。 残された蓮は小さな溜め息をついた。 また、何か隠してるな…。 .
/365ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2617人が本棚に入れています
本棚に追加