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ちょっとの間、時雨の笑いは止まる事がなかった。
「だって…蓮、相田さんと同じこと言うから…。」
「…相田さんに会ったのか?」
蓮は時雨が相田と会うのが意外だったらしい。
目を丸くして驚いている。
「会ったよ。やっと自分の復讐する相手が出てきたって報告しに行った。」
時雨の声音はいつも通りで明るさはない。
「…相田さん、何て言ってた?」
時雨はベッドから体を起こした。
「さあ、何て言ってたっけ?…聞きに行ってみて。」
そう答えると時雨は、繋いでいた手をほどき、ベッドから降りると「コーヒーいれるね」と寝室から出ていってしまった。
残された蓮は小さな溜め息をついた。
また、何か隠してるな…。
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