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12月1日。
1ヶ月前に山田リカ子から電話が来てから毎日のように電話がきた。
多い日には1日のうちに3回電話が来たりする。
そして蓮がきて帰った後、必ずと言って良いほど電話がきた。
「あと25日…」
カレンダーを見て時雨は溜め息を漏らした。
毎日のように電話が来るために時雨にも呆れと疲れがたまり始めた。
「外に食べに行かないか?」
蓮が疲れている時雨を見かねて、そう切り出した。
「え…」
時雨の体が一瞬にして固まった。
外に行けばリカ子は必ず見張っている。
そしてリカ子の狙いは蓮だ。
また、時雨はその事を蓮に隠している。
「時雨、また何を隠してる?」
「…別に…隠してるって訳でもないんだけど…それに、またって程じゃないじゃない…。」
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