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背中を強く打ち付けた大塚は、一瞬、息を止めたが、すぐに床に倒れて咳き込んだ。 「てめ…っ」 と起き上がろうとした大塚の額に、ヒンヤリとした硬いものが当たった。 この世界で何年もやってきている大塚は、自分が置かれている状況を理解し、動きを止めた。 「何が…目当てだ…?」 額に銃を突きつけられ、大塚からは時雨の足しか見えず、表情からは何も伺うことができない。 「本当は、資料が残ってればと思ってたんだけど…こうなっちゃ仕方ないから、直接聞くね。」 凛とした静かな声に、幼さが混じってるのは…。 コイツ…楽しんでやがる…。 こういう奴らは、 人を苛めるのが好きだからな…。 大塚は知らぬ間に脂汗をかいている自分に気付いた。 怖いのか…。
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