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時雨は大塚の額に銃をつけたまま、床にしっかりと座るように指示をし、大塚は資料などが散乱する床にあぐらをかいた。
「整形したかもしれない女を探してるの。」
「整形なら、他でできると思うけど?」
大塚が面倒そうに答える。
「人殺しをして色んな人間に追われている人間でも?」
「そーゆー人間を請け負う人間は、俺以外にも沢山いるぜ?」
「知ってるわ。」
時雨が頷く。
「だったら…」
「偽名を使ってるかもしれないけど…その女の名前は山田リカ子。何年か前に来たかもしれないし、つい最近来たかもしれない。」
「俺は覚えてねーぞ。」
「前の顔はこれよ。」
ポケットにしまっておいた、過去に入手した山田リカ子の顔写真を大塚に手渡す。
渋々と大塚は写真を取り、山田リカ子の顔を見た。
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