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大塚は蓮に気付かず、話を続けた。
「左目が義眼で、それを髪で隠してさ…教えろって人に銃を突き付けやがって。
昔、手術しろって来た狂った女が注文した顔の写真を見せると表情を変えてたぜ。」
蓮は、スーツの胸ポケットにしまってある数枚の顔写真の中から目当ての物を取り出し、大塚に出す。
また、この作業か…。
と、思いながら写真を見た大塚は思わず、
「おお！これだ！」
と叫んでいた。
蓮が大塚に見せた写真は、永久子の事件の際に使われた永久子の写真だった。
「その変な女が探していた狂った女が注文した顔だよ。この女。」
「ほんとに…その女はこの人の顔にしていったの？」
信じられないと言った表情で蓮が聞く。
「おい、何だ？俺の腕を疑うって言うのか？お前…。」
ギンッと睨んで大塚が凄む。
慌てて蓮は顔の前で手を振った。
「まさかっ、大塚さんの腕は確かだって解ってますよ。」
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