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警察の調べで出てこない程、山田リカ子と永久子の接点は殆どなかった。
一方的な永久子への異常な愛情。
永久子が死んでから、山田リカ子は妹の雨乃に近付いている。
蓮は、山田リカ子が雨乃である時雨に対して、永久子と同じ感情を抱いていてもおかしくないと感じていた。
そうなった時に、
重幸の時と比べて…。
「邪魔なのは…俺か…。」
蓮は呟いた。
だが、それは同時に、クリスマスまで姿を隠そうとしている山田リカ子が、自らやって来てくれることを意味している。
俺は、待つだけでいい。
待ってれば、向こうから
姿を現してくれる…。
フッ、と蓮は不敵に笑った。
きっと山田リカ子は
クリスマスまでに
決着をつけたがるだろうな…。
だから昨日も俺を狙っていたのか…。
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