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かわす為に足を引いたが、つんのめって蓮は後ろに倒れてしまった。
とっさに受け身を取ったが、前にリカ子にやられた首に響いた。
すかさずリカ子がナイフを振り下ろして来たが、地面を転がって逃れる。
もう一度とリカ子が試みた時、甲高い「キャーッ!!」と悲鳴が響いた。
どうやら一般人が来てしまったようだ。
「チッ…」
悔しそうに舌打ちをしてリカ子は細い路地に消えてった。
すぐさまリカ子を追いかけようと、一歩二歩と進んだが、そこで激しい目眩に襲われ、蓮は膝を着いた。
「大丈夫ですか?」
恐る恐る女子高生らしき2人組が蓮の様子を伺う。
きっとこの2人が悲鳴を上げたのだろう。
「ああ…大丈…夫…。」
と顔を歪めながらも笑って言ってみたが、そこで蓮の意識は途切れることとなる。
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