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「アンタを殺したら、全部終われるの。」
小さな声で時雨は呟いた。
「あま…のちゃ…」
緊張と恐怖のせいで掠み、震える声がリカ子から発せられた。
ゆっくり、そっと、時雨は引き金に指をかける。
時雨の右目から一筋の涙が流れ、床に落ちた。
ばいばい、リカ子さん…。
ばいばい…榊雨乃。
恐怖と緊張、困惑などが入り混じった表情をした目の前のリカ子を一瞬、睨みつけた後、時雨は引き金に置いていた指に力を込めた。
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