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気付いたら、1週間が経っていた…。 1週間という時間で自分の匂いが染み付いたベッドの上で、時雨はあの日のことを思い出していた。 瞬く間に眼下の物が消えたような気分だった。 時雨は確かに、あの時銃を撃った。 だが、当たらなかった。 撃つ前に、蓮に撃たれたのだ。 リカ子を。 蓮が放った銃弾はリカ子の右肩口を貫通し、リビングの壁に埋め込まれ、時雨が放った銃弾はリカ子の体勢が崩れたせいで外れた。 一課長と速水が来てリカ子を連れて行った。 それを時雨はただ呆然と眺めていることしか出来なかった。 その後、時雨は蓮に抱えられ、榊邸から出ると黒塗りの高級車が来てここまで来たのだった。 .
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