3匹のギャル

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なんて、言い訳がましく自分に言い聞かせていると、 3匹のギャルは手早く場所をかいたメモを私に渡した。 そして 「じゃあよろしくー!!」 と言って、嵐のごとくその場を立ち去った。 …残された私はなんだか微妙な空気の中、 周囲から白い目で見られていた。 ジロジロ、チクチク。 好奇の目で私を見てくる野次馬共。 見んな。 私だって意味分かんないんだから! 厄日か。今日は厄日なのか。 私は愕然としたまま、頭を抱えたくなった。 …とりあえず今日の予定は埋まったらしい(強引に)。 マジでどうしよう……。こんな事態久々だな…。 まだ 『自分たちの引き立て役に地味なやつ誘おう。』 なんて作戦、実行するような古い人間がいたのか。 しかも、よりによって、合コンなんて。 何それ、都市伝説じゃなかったの? ははは……笑えない。 ――頼みの綱のバイトも…シフト、確か10時からだっけ…。 ヤツらの言っていた集合時間は、6時…… バリバリ間に合う感じ、だ…な…。 ちくしょう。 シフト変更だしやがった 竹内(31歳、独身男) を恨むしかねぇ…。 ……あとで一発殴ろう。 うん、そうしとこう。 .
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