合コンと言う名の戦場

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待ち合わせ場所のカラオケ屋は、そこそこデカいカラオケのチェーン店らしい。 分かりやすい場所に立地しており、難なく見つけることができた。 チカチカと目障りなネオン、 バカでかい看板には『宴会大歓迎!』の文字が見える。 ー今から合コンですけどね。おたくで。 「あー本城さぁん!!来た来たーっこっちー!」 すると、3匹のギャルがやたらテンションの高い声で私を呼ぶのを聞いた。 予想通り、3人とも気合いの入りまくった服装に、メイク。 露出もかなり高めだ。 しかも、さっきからしきりに鏡で顔をチェックしている。 目つきもギラギラしていてすげー怖い。 ーこれが、女子の本気、ね。 私には一生無縁だなあ。 …てか、無理だけどね☆ 私は、ぼんやりとソレを観察して、暇そうにあくびをもらした。 …なんでも今日来る男子軍は、相当の男前らしい。 ギャルの内の1人の、妹の彼氏の友達の友達経由で知り合ったとか。 どうでもいいけど、遠いな。 「…だからぁー!本城さんも、もう少しオシャレしてくればよかったのにぃー!」 ほっとけ。 「そんなんじゃ、浮いちゃうよぉ?」 それが狙いだろうが。 「せっかくイケメンと知り合えるのに、それじゃあ損だよぉ。もうそんな機会ないかもじゃーん!」 失礼だな。しかもストレートに。 .
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