合コンと言う名の戦場

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…ちなみに私は今、ジーンズを履き、ロングTシャツの上にジャケットを羽織った格好。 まるっきり普段着だ。 確かに気合いとかは微塵も感じられないだろう。 ――君らと違って男を落としにきたワケじゃないんでね。 私はギャルたちの下品な笑い声を聞き流し、来るべきときに向け、最後のイメトレに専念する。 …ふう。なんか緊張してきた。 ――― ―― そんなこんなで店内に入る。 カラオケに入るのも久しぶりだ。 キョロキョロと辺りを見回し、 凝った内装に目を奪われながらも、3人について行った。 「本城さん、こっちこっち。」 ハイハイ。 「向こうはもう部屋に入ってるって!待たせちゃ悪いから早く行こぉ!!」 そーでーすねー。 「そうだ!!本城さんのこと、ナツって呼ぶね!友達なのに名字じゃ変だし。」 友達って…今日初めて話したくせにか? 君の友達の定義って何なのさ。 …あー、もうどうでもいいから、勝手にしてくれ。 てか、帰りたい。 行く前だけど、激しく帰りたい。 私は愛想笑いで全部スルーした。 今日で顔面筋肉痛になるんじゃないかなー。 ――― ―― 「あ、ここだ!部屋。」 奥へ奥へ入っていくこと幾分。 たどり着いた大部屋で一行は止まり、ドアを、開けた。 .
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