合コンと言う名の戦場

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その途端、 「おっ、合コンの子たち?」 「待ってたよー!」 「ん、入って入って。」 「何か飲みます?俺、注文しますよ。」 中にいた男性陣がわっとしゃべりだす。  へぇ。結構ノリがよさそうだ。 「お邪魔しまーす!」 「キャー!話に聞いてたけど、皆超かっこいいー!」 「よろしくお願いしまーす!」 ギャルたちのテンションも最高潮。 語尾も上がっていて、後ろにハートマークがついてる感じだ。 いつもより数割増しに高い声もキモ…ゴホン、 まあ、頑張ってる感じでいいんじゃないかな。 私も、首を回し先に来ていた男性たちを観察してみる。 ふむ。 ―確かに、4人ともどこからどうみてもイケてるメンズ。 それぞれタイプは違うものの、皆整った顔立ちをしている。 全員、大学生らしいが、ちょっとチャラけた印象を持った。 …これは、相当遊んでるだろうな。 てか、人種が違いすぎて怖いわ。 彼らのオーラだけで存在ごとかき消されるんじゃないかな、私。 …いや、別に消えてもいいけどね。 許してくれさえすれば、私はすぐにログアウトしますけど? …まあ、イマサラ無理だろうけどねー…… まだ騒ぎ続けるギャルどもを尻目に、私はそんな風に現実逃避をしていた。 ――― ―― 「じゃあ、みんなが席についたところで…」 「自己紹介、ね。」 台詞とともにわーっと盛り上がる室内。 …まあ、私も適当に合わせて盛り上がっておいた。一応。 空気読める仕様ですからね、今日は。 ――さて、いよいよ本番だ。 彼女らとともに私も身を乗り出した……ら、 正面から視線を感じた。 不審に思い、 ちらっとそちらを見ると、3番目に座っているイケメン君と目が合った。 ……あれ? なんか、私、超凝視されてる…? .
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