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予想通りの盛り上がり様に私は満足し、
もう1曲入れようとする、が…
「っ次!私が歌います!!」
しばらく呆然としていた女性陣の内1人にデンモクを奪われた。
ほかの2人も我に返ったように慌てて曲を選びだす。
ふーん?
歌、歌ってれば私みたいに注意が引けると思ったか?
ナマ言ってんじゃねぇ。
おもしろキャラをなめんなよ?
もう流れは完全に私のものさ。
「ヤッバい、超受けた!」
「本城さん、おもしろいねー。次、何歌う?」
「うーん、何にしよう。玉●浩二か…郷ひ●みか…」
「チョイス、古っ!?」
「悪いか!どうせ古い人間だよ!
なつメロのどこが悪いんじゃー!!30字以内で説明しろぉっ!」
「うわっ熱いな。逆ギレすんなって。」
「ふふ…楽しい人ですね、ナツさん。」
男性陣らの注目を一身に受ける私。
私はニヤニヤと心の中で笑った。
…いやー、悪いね。目立っちゃって。
でもこういうキャラだからさ。
仕方ないよね?ははは。
―そして、さらに
ヤツらの歌なんざ誰も聞いていやしない。
つーか、こんなとこで恋愛バラードなんか歌う方がバカだろ。
チョイスミスもいいとこだ。
ヤツらの顔も引きつっているように見える。
…さぞかしみじめだろぉな?
この空気。
ははははは。
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