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「…………。」
…まあ、実は私は、
『あのさ』の時点で状況は完全に把握していた。
…合コンの人数合わせね、要は。
現れた時点で害のような彼女らだが…
よくもまあ、なんとも面倒くさいことを突き付けて下さったな。
ミーコもアミも君も私は知らないし、『暇そうな』って失礼すぎるだろ。
私、今日はバイトあるんですけど。
つか話が長すぎ。無駄が多すぎるな。
少しは、ナイ頭振り絞って、きちんと文を頭ん中で構成してから口を開け。
――とは当然、言えないわけだが。
でもとっとと断らないと、な…
「悪いけどきょ…「わぁ~っありがとう!行ってくれるんだぁ!!」
「…いや、だか「ほんと助かったぁ。あ、場所はねぇ……。」
…人の話聞けよ。
やっぱり強制参加かよ。拒否権すら認められてねーのか。
しかし、ヤツらの目が
「断ったりするわけないよな…?」
と言っている。
チキンな私がビビるには十分すぎる程の睨み。
ちょ、怖いって。
――結局、私はしぶしぶ頷いた。
なるべく波風はたてたくない。
…しかも向こうは超強そうだし。
勝ち目無さそうだし。
何か起こったら面倒だし。
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