3人が本棚に入れています
本棚に追加
『私、不参加で。』
って天使様に言いにいこうとしたら、市村君が私の方へ歩みよってきた。
「おい！雨野！」
「は、はひ…。雨宮ですけど」
「あー？めんどくせー、女！」
お、女って…そこら中にいるし…。
「お前…たしか学年トップだよな？」
な、なんか嫌な予感。
「ち、違います。」
「嘘つきやがれ」
「……っ」
ばれた。
「お前、俺らのチームになれ！」
「……は？」
「つーことでよろしく」
「ちょ…、む、無理ですよ！」
「あ？お前に拒否権はねえ。」
やっぱ鬼だこの人！
ぽんっ
「……え？」
誰かに肩を叩かれた。
私が後ろを振り向くと、そこには美しい顔…、木内君の顔があった。
た、助かった…！
「チーム、同じだね。雨宮さん、よろしく」
「…は？同じチームなの！？え…でも…」
「あー、うっせえな。木内、なんかいってやれ」
「雨宮さん…どうしても無理？」
ぎゃー。木内君の顔、ドアップ！
「い、いや…、いいよ」
「そう。」
私…、死んだかも。いや、もう死んでるけど。
「つーか、何お前。木内の顔見て、顔真っ赤にして。木内に惚れてんの？」
「え…っ！ち、ちが…」
「へえ。そうなんだ。ごめん無理」
「…………ッ！！」
あっさり降られた！というか、木内君…こんな人だっけ…。冷たい…。
「あひゃっ。降られてやんの！こいつ、おもしれー」
やばい。市村君に殺意が…。もう死んでるけど。
最初のコメントを投稿しよう！