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「雨宮さん。嫌なことは、ちゃんと言ったほうがいいよ?」
「は、はい…」
木内君は微笑みながら言った。か、かっこいい。
ガタンッ
「わあっ」
「きゃあっ」
「うわあっ!」
バスが大きくゆれた。
私は拍子に、後ろに倒れてしまった。
ドンッ
「わわっ!!す、すいませんっ!」
ぶつかった人の顔をみた後、私は顔をひきつらせた。
茶髪に碧眼。顔の傷。
--市村 颯斗(イチムラ ハヤト)だ。
市村君は校内でも有名な不良。私、死んだかもなあ。
「あ?てめェ…いてぇなコラ!」
「すっ、すみませんすみません!!」
「慰謝料出せよ」
「な、何円ですか…?」
「ん?百万円」
「ひゃっ…ひゃく!?」
「ん。早く出せよ」
鬼だこの人!!
「女の子相手に何やってるの?」
た、助かったぁ…!木内君…!
「んー。何って…カツアゲ?」
「それは…見逃せないな」
「うるせぇ。偽善者」
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