天国

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「嘘じゃないって!!」 「えー…」 ためしに、私は私の顔をつねってみた。 うーん。普通に痛い。 「じゃあ…仮に本当にここが天国だとしたら…、私達、みんな死んだの?」 「そう。バスに乗ってた私たちのクラス全員」 「へえー…。というか、なんで由衣ちやん、いろいろ詳しいの…?」 「あんた、起きるの遅かったでしょ?その前にみんな起きてて、天使様とやらが色々と説明したのよ」 「えっ!天使様って…どの人??」 「えーと、あそこにいる金髪の人」 由衣ちやんが指を指す方には、金髪で、羽がはえた男の人がいた。 「男の人なんだ…。てっきり女の人だと」 「意外よね」 よく見ると、その天使様の側には、木内君と、市村君がいた。 「ね、ねえ由衣ちやん。クラス全員…死んだの?」 「さっき言ったじゃん。そう。みーんな」 「えっ。先生は…?」 「天使様によると、天国に来れるのは、事故死した二十歳以下の人だけなんだってー」 「そ、そっか…」 ピーッ どこからか、大きな笛の音が鳴り響いた。
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