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『相力交換(フェイズバーター)??』
零治は首を傾げて木佐木博士に問う。
『要するにだな…君はエネルギー交換機な訳だ…』
『……………ん??』
零治は全然ピンとこない。
『じゃあ君の〔冷却〕の技を例に挙げよう。
今まで君は冷却能力者(クライオキネシスト)だったね??
その定義は
[目標の物体を冷却する]のはずだ。』
『はい。確かに。』
『だがその定義は間違ってた。なんせ君の能力は
相力交換(フェイズバーター)だからね…
相力交換(フェイズバーター)での冷却の定義は
[目標の物体の熱エネルギーを身体に吸収し、別のエネルギーへと交換する。]
となるんだ。』
『じゃあなんで今まで定義が間違ってたのに、
能力が使えたんですか??』
『それは君自身気付いてないかも知れないが君の事件前の頭の回路をみて定義を立てるなら、
[目標の物体の熱エネルギーを周りに発散させる]
と言う定義が妥当だろう…』
『そんなこと出来るんですか??』
『相力交換(フェイズバーター)は
〔あらゆるエネルギーを身体へと吸収しそれを別のエネルギーへと交換(変換)〕
するのが定義だからね。
身体に吸収する過程でエネルギーを発散させればどおってことないよ。』
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