とある路地裏の相互通行(インディシデータ)

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時同じくして7月20日… 零治が科学研究部(ステータス)の地下のベッドで倒れている時。 『バケモンだぁ!!』 学園都市の路地裏で武装無能力集団(スキルアウト)の一人が叫びながら走る。 『悪い、一人やり損ねた…澪(ミオ)、アイツはどこいった??』 一人のコーヒー牛乳を持った高校生がその一人を追う。 耳についているワイヤレスの無線の青白い光が夜の路地裏を照らす。 『そこのカドを左、5メートル先をさらに左だよ。』澪は監視カメラの映像を見ながら、的確なオペレートがワイヤレスの無線から流れる。 コーヒー牛乳を持った高校生は 指示された通りに追っていると 大きな広場のような所へとたどり着いた。 『なんだここ、何も居ないよ澪…』 コーヒー牛乳少年は首を傾げる。 『危ない光(コウ)ちゃん!! それは囮!!』 無線から澪が叫ぶ。 澪の叫びも届かず、 コーヒー牛乳少年は 無能力武装集団(スキルアウト)に囲まれていた。 ざっと数えて20人は居るだろう。 その20人の中の一人のモヒカンが出てきて言う 『よくも俺の子分(スキルアウト)たちで遊んでくれたな… その借り、命でツグナエよ…。』 そうモヒカンが言うと囲んでいたスキルアウト達が一斉に拳銃を出した。 モヒカンが言う『この広場がテメェの墓場だ!!何の能力か知らないが死んでもらうぜ!! おい!!例の試作品(プロトタイプ)を流せ!!』 突如、広場の隣の車から超音波のような音が鳴り出す。
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