とある路地裏の相互通行(インディシデータ)

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相見と澪は今日も任務を終え、寮へと帰る。 『ねぇなんで今日キャパシティダウンが効かなかったの??頭抱えてたのに…』 澪が相見に問いかける。 『あれは芝居だよ、 俺の能力は相互通行(インディシデータ)。 あらゆる力(変位)を操作する能力だよ… キャパシティダウンの振動数を直前で0にしたわけさ。 ちなみに銃弾の場合は速度を0。 ボタン電池はそれの逆だね。』 『やっぱり光ちゃんは凄いね。私はてっきりやられたかと思ったよ…。』 澪はほっと一息つく。 『でもなんでボタン電池で倒したの??』 『俺は書庫(バンク)に載ってない存在だからね…こうやって 超能力者(レベル5)の御坂 美琴(ミサカ ミコト) がやったように思わせれば俺はバレないわけ… だからモヒカンには「これは御坂美琴がした事にしろ」と口裏を合わせて貰ったよ。』 2人に沈黙が走る… 2人の前で『一方通行(アクセラレータ)』と『書庫(バンク)』は禁句なのである。 『あの時私が書庫(バンク)から光ちゃんの存在を消した事怒ってる??』 澪が悲しい顔をする。 『そんなこと有るわけないだろう!! ああするしか無かったんだ、澪のことは命の恩人だと思ってるよ。』 相見も悲しい顔する。 2人にまた沈黙が走る… 『また明日、科学研究部(ステータス)でね!』澪が笑顔で手を振る。 『うん。また明日~』 相見も手を振り返す。 そうして2人は寮へと帰っていった。
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