思い出の牧場への再来

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??「…………。」 一人の青年が荒れ果てた牧場で立ち尽くしていた。 そこに立派な口ひげを蓄えた老人が現れた。 トーマス「こらこら、ここは先日亡くなった、じいさんの土地なんだよ。勝手に入ってきちゃダメじゃないか!」 ??「!」 トーマス「えっ、じいさんの知り合い?亡くなったことを知らなかったのかい?」 青年は黙って頷いた。 トーマス「実は、半年前に亡くなってね。わたしがいろいろ整理していたんだけど、本棚からじいさんの遺書が見つかったんだ。遺書には、[ビクターに牧場は任せる]と書いてあったんだ。その人が現れるまで、この土地はわたしが管理することにしたんだよ。」 ??「僕がビクターです。」 トーマス「えっ、キミがビクターくんかい?」 青年はまた頷く。 トーマス「そうか…よかったら、知り合いになった経緯を教えてくれるかい?」 ビクター「はい。」
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