出発

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そして志貴が拾われて、突然ですが16年の歳月が過ぎました。 志貴は日々成長していく中で自分達の生活が毎日鬼に脅かされている事を知り、鬼を退治する決心をしました。 志貴「おじいさん、おばあさん。俺鬼々島に行ってくるよ」 ネロ「!」 シエル「!」 ネロ「止めても無駄なようだな」 シエル「遠野君、頑張って下さいね!」 志貴「いや、一応止めてくれよ…というか今は遠野君って言われても…」 ネロ「では行くが良い。きびだんごの用意は出来ている」 志貴「なんでおじいさん役のお前が団子を…」 ネロ「そうだ。これを持っていけ」 志貴「なんだこれ…。ナイフじゃないか」 シエル「通りすがりの暗殺者さんが、これを志貴に、って置いていったんですよ。護身用に持って行って下さい」 ネロ「では達者でな」 志貴「…」 志貴はきびだんごとナイフを両手に旅立つ事になりました。 自分の心配を全くしないで送り迎えをするじじいとばばあを見ると、志貴の内心は複雑になりました。
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