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建物が流れてゆく。
建物が変わってゆく。
君との過去は
もう振り返らない。
「さよなら。」
そう残して
君が僕の前から消えた、
あの春から。
「愛してるよ。」
足りなかったのは
言葉じゃなくて、
この溢れ出す感情を、
いかにして君に、
君に、態度で
伝えられるか
だったのかもしれない。
本当は、僕は
望んでなんか
いなかった。
いつか君は
思い出に変えるだろう。
美化して、
僕を思い出の箱に
しまうだろう。
その時に、
君の心に
僕という針が少し
チクッと刺されば、
僕は十分だ。
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