宮本 ひとみ

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なげぇ、なげぇよ、校長の話長過ぎるだろ。かれこれ三十分は話してるぜ。 もう大概の人、聞いてねぇし。いい加減気付きやがれ校長さんよぉ。 思うんだけど、なに? 校長って鈍感なのか? 失礼だと思うけど、この際言わせてもらいますよ。 この話……無・駄!! 「なぁ光太、なんで校長の話ってこんなに長いんだ?」 「それはな、ヒロ。校長だからだ」 今、話し掛けてきた奴は、オレの親友にしてやっている、末永 宏斗(すえなが ひろと)通称〝ヒロ〟だ。 「校長っていう漢字に長って入ってるだろう」 ヒロに対しては、適当にあしらう。それがオレクオリティ。 流石にこいつでも信じねぇだろう。 「なるほど、そうだったのか!って事は校短ってなれば話が短くなるのか」 信じやがりました。 解りきってる事だが、こいつは相当のアホだ。オレの一生でこんな奴に会うのはこれっきりだろう。 と思ったが、朝に出会ったなー。 ヒロにはまだ劣るが、ヒロに近いオーラを漂い出している奴に。
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