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とにかく、この場から離れたい。
「じゃあ、そろそろ帰るか」
「そうだな。ってかさぁ……なんかオレ、お二人さんの邪魔じゃね?」
何をおっしゃいますか?
逆にいなければならない存在なんですよ、あなたは。
邪魔なのはむしろ、このどアホの方だ!!
まぁ、オレ様は優しいからそんなこと言わないけど。
「そんな事ないよ。ね、山下君? ね?」
何故オレに確認をとる?
そんなもん一々聞かなくても答えはもう決まっているだろ。
「ああ、当たり前だ。タッキーがいないと世界が破滅してしまう」
我ながら何を言ってるか解りかねる。
「お前にはまだ解らんだろう、子供だからな。オレ達は今、世界が破滅への道を歩み始めているから、それを阻止しようと、二人で日々邁進してるんだよ」
一体、オレ達が何をしているかという質問は受け付けていません。
「全然、解んないよ~」
ああ、言った本人にも解らん。
「子供だな」
「むぅ! 子供じゃないよ……! 現にこの海城高校に通ってるじゃん」
しかめた面も可愛いって反則だよな。
うちの学校の名前は、海城高校だ。結構この名前気に入ってるんだよね。
うちの学校は、まぁそれなりの学力はある学校だ。いわゆる進学校だ。
家から近いからここを受けたんだが、まさか受かるとは思わなかった。
なぜなら、学力もそこそこいい、それに校舎が最近新しくなった。
倍率がかなり高かったが、何の間違いか、このオレが入ることが出来た。
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