14272人が本棚に入れています
本棚に追加
/432ページ
「また明日からも、今日みたいに話せるよね?」
宮本の案内で宮本家に向かっているその途中、宮本がそんな事を訊いてきた。
「さぁな? でもお前、オレのこと振り向かせるんだろ?」
そんなこと解らない、それはお前次第だからな。オレは話したくないなんてことは思ってない。
オレ達は今、肩を並べて歩いているんだが、他の目から見たらカップルに見えてんのかね?
でも手を繋いでないから大丈夫か? いや、それが判断基準ってのもおかしいか。
「そういえばさ、なんで宮本はオレの事……その……好きなの?」
こんな疑問がふと浮かんだ。フった人がそんな事を聞いて不謹慎だとは思ったが、どうも気になって眠れそうにない。
「フった相手に普通そういう事、聞きますか? まぁ、でも教えてあげますよ~」
うわぁー、敬語でありながら、すげぇ上から目線。
幾らオレがイケテるメンツの域に入ってるからってなー、突然、告白なんてあるか?
なんかオレの事を、好きになったきっかけがあったんじゃないか?
だけど、オレは全く宮本と関わった覚えがないんだよな。
「あれは……四年前の事だったかな~?」
っといきなり喋りだした。これは……回想入っちゃいますか?
最初のコメントを投稿しよう!