月曜日の学校ってだるいよね!

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「ちょ、ちょっと、無視しないでよ~」 しかし、どうしたものか? 幻聴まで聞こえてきやがった。 「ねーえ、一緒に学校行こぉよ~」 こりゃ、オレ重症だな……。鮮明に聞こえてくる。明日辺りに病院にでも行こうかな? 「お、当たった。幻覚じゃないのか」 別に意図などないが、その幻覚と思われる物体にデコピンをしてやった。 「いった~い!! いきなり何なの? それに幻覚は酷いかも」 いきなり何なのってのは、こっちの台詞なんだがな。 幻覚だった奴(過去形)が怒り始めたが、可哀想に……。怒ってるんだろうが、恐さが全く伝わらん。 「っでなんだ? 用がないなら、もう行くぞ」 さっき言っていたような気がしたが、それは過ぎた事。 そう、過去には戻れない。 「だ・か・ら一緒に学校に行こ?」 「そうか、全力で拒否しよう」 なんだ? オレがそう簡単に了承してくれると思ったのか? 甘~い。考えが甘~い。 「なんでよ~?」 「仕方ない……。この光太君が、超詳しく且つ、超端的に教えてやろう」 「それどっちなのか解らないかも?」 悪かったな。オレは生憎と突っ込まれるのは好まない。という訳で華麗に無視しようか。 「お前といるとな、お前のファンクラブの奴に殺さるんだよ」 想像しただけで、背筋がゾッとするね。命が幾つあっても足りないねぇっての。 ひとみは『何この人、言ってる意味チョー解んないですけどー』ってな感じの目線をオレに送り、 「なに言ってんの山下君? 私のファンクラブ? そんなのあるわけないじゃん」 そう思うのも仕方ない。 そんなの漫画の世界だけだと、オレもついこの前まで思っていたさ。 だがな、現在進行形で活発に活動中とのことだ。
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