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「一緒に登校してくれて、ありがとねっ! じゃあ後でね」
物凄い輝かしい笑顔なこと。お前のその笑顔で何人の男が虜になった事か……。
いや、知らないけど。
「って、ちょっと待て……。後でってなんだ?」
もしかして、もしかすると、そのもしや……。
「帰りだよ!か・え・り、校門前で待ってるからねっ」
言い残し宮本は去って行ってしまった。……なんか昨日の出来事から、あいつ積極的になってねぇか?
悪くはねぇが、自分の支持率を理解して欲しい。
今後オレがどうなるかも知らないで……。
「やっぱりなぁ~」
さて、後ろから声を掛けられました。
友達の少ないオレに話し掛けてくるのは、必然的にタッキーとヒロしかいない訳で……って悲し過ぎる。
「おお、タッキーか? 何がやっぱりなんだ?」
ありがとう。
こんなオレに声を掛けてくれて。
「絶対に宮本さん、光太の事、好きだろう?」
ああその件か……。正直言ってそこまで好ましくない。なぜかって?
オレは平和に生きたいのだ。宮本と関わるとオレのピースは保証されないからな。
でも、光太君は優しいからそんな事は決して口に出さない。
「昨日、告られたよ……」
「それで今日、プリンセスと一緒に登校してた訳だ」
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