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完璧たる勘違いをしてるな。そこ勘違いしちゃー駄目だろ。かなり大事なとこだ。
「違ぇよ。断わったよ」
「まぁまぁ……。恥ずかしがるなって、あんな可愛い娘を断る理由が解らない」
確かにそうかもしれないが……。
はぁ、しょうがねぇ。タッキーには一から説明してやろう。
「説明するよ、ここじゃなくて教室で話そう」
別に歩きながら話すのもいいんだが、何となく座りながら話したい気分なんだ。
ってな訳で、オレ達が所属するA組の教室に向かった。
「さぁ、全て話してもらおうか?」
席に座るや否や、気になるのか興味津々に訊いてくるタッキー。
なぜか鞭を持ってる。
恐ぇよ、タッキー……。ってかどこで拾ってきたんだよ?
タッキーって、そんなサディストだったか?
「タッキー拷問はやめよう」
本当、あの優しいタッキーはどこに行った?
恋関連になると恐くなるんだよな。まずは自分が恋をしろよ、って話だ。
顔はイケメンなのに、恋人がいないんだよね……。
本人曰く『自分に合う人がいない』だそうだ。
本当に勿体無い。
「解った。じゃあ説明してもらおう」
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