山下 光太

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どうやら、腹部の辺りでテロリストが暴れ潜んでいるようだ。 この暴れん坊め! おいおい、そんなに腹を刺激すると真面目に破裂しますぜ? まぁいい、とにかくトイレに行かないと。 「…………」 そんな訳で、腹の痛みと奮闘しながら一階にあるトイレの前に移動したオレ。なのだが、扉を開けようとするが……開かない。 参ったな、どういう事だ? ちょっ、まさか……! 「ちょっと誰よ!入ってんの解らないの!!」 そのまさかでした、はい。 一瞬、殺意が芽生えたのは秘密だ。 母さんがトイレから出るのを待つより、二階に行った方が早そうなので、そっちのトイレに行くことにした。 用を足し、痛みが治まった。 それにしても強敵だった。このオレをこんなに苦しめたんだ。それなりの償いをとってもらわなければな。 母の話によると、昨日飲んだ牛乳の期限が一週間ほど過ぎていたらしい。 それを知っていて実の息子に飲ませるなんて本当極悪マザーだ。 って、そんな事より、 「遅刻じゃねぇか!」  
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