少年、ゲートに入る

10/10
前へ
/22ページ
次へ
レオスの前に来たアウルは言葉を失った。(目の色が、龍人族の青、人間の黒、こんなハーフは)といいかけて黙った。なぜならアウルが覚えているのは1人しかいない。(こいつはあの時の小僧か。)と思った。 一人でブツブツと言っていると騎士長は(いかがしましたか、アウル隊長。)と言われて、アウルは我にかえって、その騎士長を呼び寄せてこう言った。(騎士長、油断するなよ。こいつは俺の右手を奪ったやつに似ている。)と言うと騎士長は驚いた。 騎士長は(バカな⁉アウル隊長に手傷をおわせたやつがこいつだというんですか⁉)と聞かれてアウルは、(間違いない、今の世に龍人族と人間のハーフなどはいない。奴は間違いなく俺の右手を奪ったやつだ。だから用心しろ。)と言いながら騎士長と話しているのを見ているレオスは、(どうやってこの包囲から抜けるかな💦(レオスの周りには、騎馬兵が囲んでいて、その外側には軽装兵と重装備兵が控えており、そして弓兵がこっちを狙っている状況)さすがに俺もここまでかな)と思っていたら、自分の脳に話しかけてくる声がした。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加