ゲートの前の少年の過去

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アウルは瞬時に後ろに引き、長刀を構え直して(貴様!何者だ)と少年に向かって言い放った。 少年はそれを聞くと、(俺の名か、いいだろう教えてやろう。俺の名は黒龍アロス。)と、その少年は答えた。 アウルは少年の言ったことを聞くと、(黒龍アロス?)と言うと首を傾げた。 それを聞いたアロスは(ま、貴様が知っているわけがないか。)と言うと、アロスは左右の手をむけてこう言った。(我が手にこい、我が呼びかけに応じろ、いでよ、不知火、白銀)そう少年が言った瞬間に、両手に光りが広がった。 少年の手には、右手に黒く光る妖しい長刀<不知火>が、左手には白く光る長刀<白銀>が、姿を表していた。 それを見たアウルは、(バカな⁉あの剣からでる魔力はまるで、我が主以外にはないはず⁉)と、驚いていたアウルに、アロスは(貴様が驚くのは無理もないか、しかし、これを見たからには、もう貴様は生きて返さん。覚悟しろ。)と言い、アウルに剣先を向けた。 アウルも、アロスからでる異常なほどの魔力に押されながらも長刀を構えて、アロスと対峙していた。 アロスは不知火の方に魔力を集中させた。
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