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なぜか…
自分の赤い糸は見えない。
女神の仕事を始めてから、
何度も何度も、
自分の赤い糸をたぐろうとしたけど、
ぼんやりしていて、どこに伸びているのかわからない。
きっと…
恋の女神は恋してはいけないのね。
この世には、
私の絆糸につながる運命の人が、
いないのかも…?
そう思ってかなり落ち込んだりした。
だけど。
赤い糸を、
結びなおした人の幸福を見るのはとてもうれしい。
それだけで心が満たされる。
今は、
それだけで、いいと思うようにしているの。
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