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「おっはよー!!」
バンッと急に大きな音がしてビクッと二人の肩が跳ねた。
元気よく現れたのはマッスーだ。
「あれ、山ぴぃ今日は早いね!?
え?てか誰!?」
マッスーの勢いに少し驚きながらも彼女はスクッと立ち上がって自己紹介をしようとした。
だけど俺はパッと彼女の後ろに回って肩に手を置いて、ストンとイスに座り直させた。
「全員揃ったら紹介する。いちいち説明すんのめんどい」
「え~っ?」
わざとらしく口を尖らせるマッスー。
そして俺の行動が意外だったのか、彼女もイスに座ったままジッと俺を見上げていた。
「…えっ、ひょっとして山ぴぃの彼女?
彼女連れて来ちゃったの!?」
「はぁ!?」
「はじめまして!マッスーこと増田貴久ですっ。山ぴぃとはいつから…」
「マッスー!!」
マシンガンのごとく喋り続けそうなマッスーに声を上げて呼びかける。
ん?と脳天気な顔で俺に向き直るマッスーを一睨み。
「違うの?」
「違う」
ハッキリ否定すると
マッスーはなーんだ、とつまんなそうに言ってそのまま荷物を置きにソファに向かった。
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