日常

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(結局美蘭に引っ張られ学校に来てしまった・・・) 彼はいつもどうり自分の席に座っていた。 「いつまで暗い顔してるのよ。蒼はもっとシャキッとしなさい、シャキッと!」 今、名前を呼ばれたのが綾野蒼(アヤノソウ)だ。いたって普通のめんどくさがりの青年である。 そして彼を引っ張り学校に連れて来たのが幼なじみの華森美蘭(ハナモリミラン)と呼ばれる天真爛漫が似合いそうな女の子である。 「早くシャキッとしないと私の能力で丸焦げにしちゃうよ!」 「俺の能力知っんだろ、水だ、ミ・ズ。丸焦げにならねぇ~よ」 「私の能力のほうが強いんだから蒼が負けるに決まってるでしょ!」 精霊には強さがあり上位、中位、下位とランクも別れている。 能力は精霊のランクプラス加護の力によって決まる。 「お前はBランクでいいよな。俺なんてDランクだぜ。」 ここでは能力のランクをS、A、B、C、D、Eに分けている。 「いいじゃない、Eよりましでしょ」 「でもDって下の上だぜ、お前は中の上ってなんか嫌になるだろ?」 「違うわ、普通Sランクは例外だから私は上の下よ」 「なおテンション下がるわっ!!」 キ~ンコ~ン (鐘が鳴った、授業か~・・・めんど)
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