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「だるい・・・」
蒼は今、校庭にいた。
「美蘭みたいに話す相手がいればいいのに・・・皆真面目だなぁ~」
能力の授業はランク別にするため美蘭とは離れている。
「なにだるそうな顔してるんだよ、蒼」
彼に声をかけたのは、霧神蓮(キリガミレン)、少し小柄でかわいい蒼の男友達である。
「蓮こそどうしたんだよ、お前はAランクだろ?何でここにいるんだ??」
蒼が言うと
「ほら、僕って成績優秀だろ、だからサボって来ました」
ニコニコ笑いながら言う蓮、それに僕は、
「・・・いいな、天才は、俺にもその力分けてくんない?」
「分けられるなら分けてあげたいけど、無理でしょ?」
「だよな~・・・」
がっかりする蒼に
「でもEからBランクになったって言う話し聞くし、蒼も頑張ればもっと上に行けるよ!」
「無理だと思うけどな・・・」
蒼が言うと
「蒼、何処行ったーー!!」
「あっ、そろそろ蒼の番じゃない?」
蒼を呼ぶ声に蓮が反応した。
「ホントだ、それじゃ行って来るわ」
「行ってらっしゃい」
蒼が蓮から離れると後ろから、
「蓮君、何処に行っているのかな・・・」
「げっ、鉄界先生・・・」
蓮はそのあと三時間授業が延びたという。
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