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「じゃあね」
「さいなら」
「バイバイ」
蒼と蓮は美蘭に手を振り逆の道を歩いていた。
「冷たいのが嫌だとか言って人工のプールなんて無駄にお金使っちゃったよ」
「まったくだ・・・まさか二千円もするなんて・・・」
フィルティーでは多くの自然を残すため人工の物は殆ど無い。自然の多さは精霊の数に比例しているため人工の物をあまり作れ無いのだ。
「蓮・・・」
「何?」
「お金を貸して下さい!!」
蒼がそう言うと蓮は
「また~・・・貸すのはいいけど返してよ・・・」
「ありがとうございます!!」
蓮は蒼にお金を渡しつつ
「この前みたいに三ヶ月してから返さないでよ?」
「明日お金が入るんだ、朝一に返すよ」
「約束だよ」
「分かってるよ」
少し進み別れ道で
「僕ここを右だから、バイバイ」
そう言い蓮は手を振る。
「じゃあな」
蒼も手を振り返した。
夕日が土の道を綺麗に朱くした日だった・・・
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