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事件と友達
朝、S便と呼ばれる能力を使い配達する会社から封筒が届き、中から蓮に借りた額のお金取り出し、
「行ってきま~す」
と誰もいない家に一言言い蒼は走り出した。
・・・ガラッ
「蓮いるー?」
教室を開けた瞬間蒼は蓮の名前を出した。
「蓮?来てないよ?」
美蘭が首を傾げ言う。
「何だ、まだ来てないんだ」
蒼はいつもどうり席に着き美蘭と雑談をする。そして蓮が来ないままHRが始まった。
「蓮、どうしたのかな~?」
蒼はずっとそのことを考えていた。
結局この日蓮は来なかった。
「なぁ美蘭?」
「ん?何?」
「蓮家行かね?」
「言うと思った」
ため息を吐きながら美蘭は言った。
「そうか。なら早く行こう」
「手紙飛ばさなく大丈夫?あれなら五秒くらいで届くけど?」
「いんじゃね。別に」
蒼は教室のドアを乱暴に開き蓮の家に向かった。
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