6人が本棚に入れています
本棚に追加
蒼と美蘭は煉瓦作りの家が並ぶ道を歩いていた。
「このあたりだよな?」
「そうだよ」
美蘭が言ってから数メートル行った所に蓮の家があった。
カンカン
木のドアに着いた輪っかを叩き声がするのを待った。
「は~い」
開いたドアの向こうには蓮のお母さんがいた。蒼達は一礼し、
「あの、蓮は居ますか?」
すると蓮のお母さんは、少しためらいながら
「あのね蒼君・・・蓮は・・・行方不明なの・・・」
蒼は一言
「行方不明・・・ですか・・・?」
蓮のお母さんは頷き、
「そうなの・・・昨日学校に行ったきり帰ってないのよ」
蒼は「お邪魔したした」と言いふらふらと帰って行った。それを追いかけるようにして美蘭も一礼し蒼を追いかけた。
最初のコメントを投稿しよう!