事件と友達

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蒼と美蘭は煉瓦作りの家が並ぶ道を歩いていた。 「このあたりだよな?」 「そうだよ」 美蘭が言ってから数メートル行った所に蓮の家があった。 カンカン 木のドアに着いた輪っかを叩き声がするのを待った。 「は~い」 開いたドアの向こうには蓮のお母さんがいた。蒼達は一礼し、 「あの、蓮は居ますか?」 すると蓮のお母さんは、少しためらいながら 「あのね蒼君・・・蓮は・・・行方不明なの・・・」 蒼は一言 「行方不明・・・ですか・・・?」 蓮のお母さんは頷き、 「そうなの・・・昨日学校に行ったきり帰ってないのよ」 蒼は「お邪魔したした」と言いふらふらと帰って行った。それを追いかけるようにして美蘭も一礼し蒼を追いかけた。
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