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…─放課後
いつも通りヤヨと教室で大和とたっくんの部活が終わるのを待っていた。
ケータイをスピーカーにつないで、小さく音楽をかけていた。
─ガラ…っ
ドアが開いて、息を上げたたっくんが入ってきた。
「あ~たっくんっ♪」
彼女のヤヨはテンションが高くなって立ち上がった。
「待たせちゃってごめんな?
ヤヨもあずきちゃんも♪」
彼は私の事をあずきちゃんと呼ぶ。
私の事あずきちゃんなんて呼ぶのは彼だけだ。
彼は背が高くて、なで肩で顔が小さく、イケメンの運動神経抜群のくせに天然だ。
いや外見と天然は関係ないかもだけど…
絶対しっかりしてそうなのに、天然というギャップにヤヨはやられたに違いない。
1年の時、隣のクラスだったたっくんと出会ったのは大和の紹介だった。
ちなみに私とヤヨは同じクラスで隣のクラスに大和とたっくんだった。
『こいつ幼なじみの神崎。』
『ど…どうも。』
『山口 卓です。』
とりあえずペコペコ沢山頭を下げた記憶がある。
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