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「ヤヨ湯煎できたよ?」
「はぁい!!!」
2月13日。
バレンタイン前日…。
私はあずの家で一緒にチョコ作りをしていた。
明日のバレンタインの為に…。
ヤヨは大好きなたっくんに、私は友チョコ名義の本命を大和に。
今年はミルクチョコとホワイトチョコでトリュフを作った。
2人で雑誌を見ながら一生懸命。
ほとんどヤヨは味見係だけど…
完成品を袋詰めして、余ったのを2人で食べてた。
「本田くんに告白…できたらいいね。」
急に落ち着いた口調になるヤヨにびっくりしながら
「無理だよ。
あいつ鈍感過ぎだもん。」
あの言葉が蘇る…
『…友達として♪♪♪』
その言葉がどんだけ重荷になることか。
「でも言ってみれば?
あれから何年も経ってるコトだし。」
「……でも。」
「大丈夫だよ♪あずなら…っ★
奇跡って起こそうとしないと起きないんだって♪
だから起こしてみない?」
私の頭をぽんぽんとするヤヨ。
「………そう…だね。」
ヤヨの言葉で私は重荷を背負ってあいつに気持ちをぶつけることにした。
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