February

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ドキドキと速く動く心臓と同じように、体育館に運ぶ足もだんだん速くなる。 渡り廊下を渡って体育館に行く。 雨がしとしと降っていた。 ちょっと空を見上げながら「雨か…」なんて呟きながら歩いていたら、決戦の場所にたどり着いた。 体育館入り口近くの壁に寄りかかり大和を待っていた。 いつもならケータイをいじって待ってるとこだけど…そんな余裕なんてなかった。 足音が聞こえた。 入り口を見ると大和が出てきていた。 呼ばなきゃ…っ。 「やま…─っ」 大和は笑顔で女の子と2人で出てきた。 私はそれを見て“今日は無理”と感じて、Uターンをして静かにヤヨとたっくんがいる教室へ向かった。 でも… 「…梓っ?」 「……!!!」 大和は私に気づいてしまったのだ。 .
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