僕とフラッグと父

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僕は久しぶりに外に出た。 また、大きな建物に連れられた。 今度は茶色い建物。 青いフラッグの変わりに、黒や茶色やベージュのフラッグが目立つところ。 連れて行かれた場所はとても静かなところだった。 ハンマーを叩く、カンカンという音が静かに響く。 厳かな声と、少しきつめの喋り方が入り混じる。 僕はやっぱり理解できないので、ぼーっとしながら聞いていた。 お父さん、今は何してるのかな。 僕がいなくても寂しくないのかな。 家に帰りたい。
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