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そして放課後になった。
生徒は部活へと急ぎ足で向かっている。理解者もその一人である。
理解者は多数のフラッグにさよならを告げ、自分の部室へと向かった。
私はここだと思い、先を歩く理解者へと走った。
「待って!」
理解者にそう呼びかけると、動いていた足を止めた。
そして理解者はゆっくりと振り向いた。
「少しだけ、話を聞いて」
私がそういうと、理解者は肩に掛けていた荷物をしっかりと持ち直し、強く握った。
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